寒い地域の人は以外に薄着?
東京都心では朝の最低気温が48年ぶりに氷点下4度まで下がるなど、2018年は厳しい寒さからスタートです。寒い日が続くと重ね着で肩が凝るな~と思っていたのですが、ちょっと気になることがありまして、調べてみました。
というのも、2017年7月から筆者は西軽井沢に住んでいます。(移住の記事はこちら)
標高1,000m弱で冬はマイナス10℃以下もしばしば。さらに北側に位置する浅間山から吹き下ろしてくる冷気のような風で、外出すると凍えるのは必至な環境です。
ところが、ご近所さんをはじめ周りを見渡しても、それほど厚着をされていないのです。極寒地域なのになぜなのか?
間違った重ね着は体を冷やすことが判明
寒い地域に住む人たちの薄着に関する事をネットでいろいろ検索していると、2015年の記事ですが、これだ!という情報が見つかりました。
「間違った重ね着」は体を冷やす
ダウンの下に厚手のセーターなどを着込んでも「熱源が遠ざかるため、羽毛が膨らまず、暖かい空気をためにくくなる」。見た目にモコモコするだけでなく、寒さ対策の面からも、上手な重ね着ではない。~産経ニュースより
記事の内容を要約すると…
・機能性肌着は、汗や水蒸気を熱に変えて発熱できるので、一番内側に着て初めて意味がある
・寒さ対策には、暖かい空気をうまく体の近くでためることも重要で、空気をためてくれるのに重宝するのが、ダウンのコートやジャケットなど、羽毛を使った衣類である
・風を通すフリースやダッフルコートは、風が強い日に着ても意味がない。春先には風が強い日も多いため、ウインドブレーカーなどをうまく活用するのがよい
つまり、冬の風の強い日にフリースなどを着込んだり、ダウンジャケットの下に厚着することは、体温を保持するには、有効ではないということのようです。
また、綿は保水する素材なので体温を奪われやすいから、冬の肌着としては、適切ではないとの記述もありました。
厚着しているのに「寒い、寒い」といっている人は、このような誤ったセレクトをしているのかもしれませんね。
ダウンジャケットに最適な肌着をセレクト
寒い地域で生活していくには、TPOにもよりますが、寒さはもちろんのこと風にも強いダウンジャケットを有効活用する術を持ち合わせていた方が良さそうです。
基本としては、保温効果の高い肌着を1枚目に着ることで、初めてダウンジャケットの効果を最大限引き出せることから、有用な下着を選ぶことがファーストステップ。
ところが、筆者の場合ナイロンアレルギーという持病があるため、ナイロンやポリエステル素材を直接肌に触れさせるのは御法度。
安価で保温効果の高い機能性肌着は魅力的ですが、このような事情から綿以外の天然繊維を使った機能性肌着に匹敵するアイテムをピックアップしてみました。
【グンゼ最高級ブランド「SEEK」のメリノウール肌着】
登山家の友人が進めてくれたのはメリノウール素材。機能性肌着のように発熱するかはわかりませんが、保温効果が高く、水をはじく性質だけど汗をよく吸収するとのこと。
グンゼのメリノウール肌着「Vネックロングスリーブ」は、継ぎ目によるごわつきの少ないホールガーメント仕様なので、着心地も群を抜いています。
筆者はスキンベージュカラーを2着購入しましたが、文句なしに温かい。暖房のきいたビルの中や電車内で少々汗をかいてもいつのまにかサラッとしていて、体が冷えることも全くありません。
ただし、少々お高いのでシーズンオフのセール期間に前もって購入するのが良いと思います。
ちなみに、春先や初夏のシーズンでのアウトドアシーンでは、モンベルのスーパーメリノウールの肌着を使い分けています。
【グンゼ 素肌に着られるウール】
グンゼのメリノウールよりも安価で購入できるウール100%の肌着。筆者は、ズボン下のアイボリーとグレーを1着ずつ購入しました。
ナイロンやポリエステルのズボン下は、蒸れることがよくあるのですが、ウール100%のこれは、ほとんど蒸れることがありません。やはり天然繊維は合理的にできているのか?とも思えてしまいます。
また、素材がウールなので弾力性に富んでいます。動きを妨げるようなこともなく暖かで、こちらも文句なしの逸品だと思います。
今回紹介したグンゼのウール上下肌着を着ていれば、その上にカットソー、ダウンジャケットという薄着でも充分に温かく、ダウンジャケットの特性を120%活かせるのではないでしょうか。
そもそも、重ね着の厚着をしてダウンジャケットを羽織ると、ビバンダムのような風貌になってしまうので、ダウンジャケットのシルエットが台無しになってしまいますよね。
【冬の肌着:番外編 グンゼの快適工房】
冬でも睡眠中はそれなりの汗をかくし、重ね着ではリラックスして寝られないという悩みがある方におすすめなのが、パジャマ代わりになるグンゼの快適工房「ウール混キルトの肌着」です。綿90%・ウール10%なので、綿が汗を吸い取り、ウールとキルティング構造が暖かさを担保します。
そして、腹巻きを巻いていれば、布団を蹴飛ばしてもお腹が冷えることもありません。
ただし、ビジュアル的には「バカボンのパパ」の風貌に酷似することになりますが、勝手知ったる自宅の寝室でのプライベートな空間での話ですので、問題ないかと思います。
快適に睡眠が取れるなら、これでいいのだ!
【関連情報】