半沢直樹シリーズや空飛ぶタイヤなど、数多くのベストセラーを世に送り出している池井戸潤氏原作の「下町ロケット」が地上波やTBSオンデマンドで放送されています。筆者は、2011年に三上博史さん主演のWOWOWを観てめちゃくちゃおもしろかったのを記憶していますが、今回の阿部寛さん主演バージョンも新鮮で、週末の楽しみが一つ増えました。
イノベーションの素晴らしさを改めて実感できるドラマ
このドラマの見所は多々ありますが、やはり「技術とは」「技術者とは」という視点が基本だと思います。我々の生活の中で当たり前のように享受している便利さや快適さの裏側には、下町ロケットに登場するような技術者のいくつものチャレンジがあると思うと、技術開発というのは、本当にすばらしいエンターテインメントだなと改めて強く感じます。
いいドラマの特徴として、記憶に残る台詞が多いというのがあります。
第2話の台詞で特に印象的だったのは、この2つ
「技術は人を支える。人間社会を豊かにする。人を幸せにする。」
「特許を奪われても屁でもない。培ってきた技術力だけは決して奪えない。」
この2つの台詞から、現実の世界で起こっているアップル社と島野製作所の訴訟が頭に浮かびました。
下町ロケットは日本の大企業VS日本の中小企業という設定ですが、アップル社と島野製作所は、世界の超大手グローバル企業VS日本の中小企業という、ドラマよりもさらに過酷な状態での争いです。
アップルはiPhoneやiPadというすばらしい製品を世に送り出し、破壊的なイノベーションをおこし、人々のライフスタイルやビジネススタイルを変えようとしています。
しかし、その舞台裏では、特許侵害など日本の中小企業の技術をないがしろにする行為もある。
革新的技術は、その素晴らしさ故にお金の問題もあり、トラブルの種にもなるのでしょうね。
島野製作所には、本当に頑張って欲しいと思います。応援してます。
スマートデバイスのイノベーションも人を幸せにする
「スマートデバイスで仕事を変える」がテーマである当サイトも、イノベーションによって変わりつつあるワークスタイルやビジネスの在り方などをさまざまなコンテンツにして提供していくのが基本です。
たとえば、スマートデバイスの技術革新がさらに進めば、ビジネスの生産性が上がるし、遠距離でのコミュニケーションも飛躍的に進歩します。サラリーマンが毎日決まった時間に電車に乗って会社に通勤することや、9時5時といった皆と同じ時間帯に仕事をするという習慣もなくなり、地価の高い都心に住まず、郊外や地方の広い土地に家を買って、快適に過ごす。また、個人の裁量で時間をコントロールできるといった、今よりももっと自由なライフスタイルを構築する事も可能になるでしょう。
しかし、その素晴らしい未来を阻む過去の成功体験への固執や技術に対するリテラシー不足というデジタル環境への負の認識もあります。
当サイトは、デジタル環境へのマイナスイメージを払拭し、イノベーションの素晴らしさを、わかりやすくまとめて多くの方に届けていきたいと考えています。