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コスト削減

ワークライフバランスとは企業を強くするタイムマネジメント

前回の続きです。
残業削減対策の投資として「ワークライフバランス」の推進がおすすめとお伝えしましたが、どうもワークライフバランスについては、ネガティブな印象を持っている企業が多いようです。

「職場のチームワークが乱れる」「仕事を優先してもらわないと困る」「甘えている」等々、現状の枠組みで考えると、たしかにそう感じてもおかしくはありません。

でも、よく考えてみてください。仕事ってみんなが同じ時間に同じ場所に集まって働くのが本当に生産性が高く、効率的なのでしょうか?

日本の生産性の動向 2014年版より

日本のホワイトカラーの生産性って先進国最下位ってご存知でしたか?数値的にはギリシャより下です。データのさまざまな要素を加味しても決して効率がよいとはいえないですね。

加えて共働き世帯の増加、少子化、超高齢社会と日本が今後20年以内に直面する深刻な問題からも家庭を顧みず仕事一筋というのも物理的に限界に近づいてきているといえるでしょう。

「時間」という経営資源の再構築が必要

下の3つのグラフをご覧下さい。10~20年後の日本は、少子化で就労人口が減り、それを補うために大半の世帯が共働きする様になります。

しかし、当人達の甘えやわがまま要因ではなく、仕事以外の子育てや親の介護に時間を割かざるを得なくなるので、労働者は間違いなく会社に対して以前のように気前よく時間を提供してくれなくなります。

また仕事に対する価値観も時代に沿って多様化しますので、仕事に人生を捧げるという価値観はマイノリティになりつつあります。

このような理由で企業は、これまでよりも少ない労働時間を有効に活用して、競争に勝ち、業績をあげていくというのを前提にしたマネジメントをしていかなければならなくなります。

共働き等世帯数の推移
内閣府:男女共同参画白書 平成26年度版

出生数及び合計特殊出生率の年次推移
内閣府:出生数及び合計特殊出生率の年次推移
介護職員の推移と見通し 【出典】 厚生労働省「平成24年介護サービス施設・事業所調査」

まずは、現状の無駄な業務を精査してみましょう

限られた労働時間で競争力をつけて業績を上げるためには、基本、従業員の生産性と能力を上げることになりますが、その前に物理的に無駄だと思われる業務や時間を削減することが重要です。

当サイトでは、業務の無駄を下記の様に4つのカテゴリに分類しています。

【待ち合わせの無駄】

スケジュール調整、業務の流れの中で発生する待機時間などの無駄。個々に発生する時間は少しですが、積み重なって全体的に見れば膨大な時間を無駄にしていることになります。

【すれ違いの無駄】

社員同士の連絡や情報伝達がうまくできていないために発生する無駄。業務の遅延につながるばかりでなく、社員同士の信頼感を失う起因にもなります。

【人・物探しの無駄】

資料の所在やプレゼンスが不明といったモノや情報が整理されていないことが原因で発生する無駄。個々の社員の貴重な時間を奪うばかりでなく、余計なストレスを抱えさせてしまう原因になります。

【繰り返しの無駄】

複数の人・部署で同じような業務を行う、ルーチン作業が非効率に行われているといった無駄。ビジネスプロセスが不明瞭であることが主な原因で、必要以上の残業を生み出す温床となっています。

【怠惰による無駄】

業務と休憩時間のメリハリがない、余計な時間をかけてのダラダラ仕事が発生させる無駄。全体のボトルネックになり周りのモチベーションを著しく下げる原因にもなります。

当サイトの無料診断サービスである「シゴトの無駄診断」は、あなたの会社に業務の無駄がどれほど存在しているか5分でわかるようになっています。興味のある方は、一度お試し下さい。

残業時間削減のヒントがわかる!シゴトの無駄診断

限られた枠組みの中でこそ創意工夫が生まれる

ワークライフバランスというのは、労働時間を減らす仕組みではありません。

これまで画一的に管理されていた労働時間というものを変則的・多様的に管理し、業務効率を上げていこうという企業を強くするための新しいタイムマネジメントなのです。

1日8時間以内の労働時間という限られた枠組みで経営が成り立つか?という問いに、あなたの会社はどう答えることができますか?

業務の可視化ができていれば、それなりの答えを導き出すことは可能だと思います。

※このBLOG(99 Lebensart:旧名 スマートデバイスで仕事を変える!)は、株式会社アイテムのテストマーケティングサイトです。

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